「父は忘れる」、本当に忘れる。そしてよく反省する。

おはようございます。
子供に絵本を読み聞かせながら、自分が先に寝てしまう癖のあるけんぱぱです。

ブログ55日目!

はじめに

この記事では、素敵な詩をご紹介します。

ついつい子供に小言を言ってしまうことって、ありませんか??

言い過ぎたなぁとあとで反省したり。。

そんなときは、この詩を是非読んでみてください。

そして心の片隅に置いてください。

父は忘れる

 

父は忘れる     リヴィングストン・ラーネッド

 

坊や、聞いておくれ。
お前は小さな手に頬をのせ、汗ばんだ額に金髪の巻き毛をくっつけて、安らかに眠っているね。
お父さんは、一人でこっそりお前の部屋にやってきた。
今しがたまで、お父さんは書斎で新聞を読んでいたが、急に、息苦しい悔恨の念に迫られた。
罪の意識にさいなまれてお前のそばへやってきたのだ。

お父さんは考えた。
これまで私はお前にずいぶんつらく当たっていたのだ。
お前が学校へ行く支度をしている最中に、タオルで顔をちょっとなでただけだと言って、叱った。
靴を磨かないからと言って、叱りつけた。
また、持ち物を床の上に放り投げたと言っては、どなりつけた。

今朝も食事中に小言を言った。
食物をこぼすとか、丸呑みにするとか、テーブルに肘をつくとか、パンにバターをつけすぎるとか言って、叱りつけた。
それから、お前は遊びに出かけるし、お父さんは駅へ行くので、一緒に家を出たが、別れる時、おまえは振り返って手を振りながら、「お父さん、行っていらっしゃい!」と言った。
すると、お父さんは、顔をしかめて、「胸を張りなさい!」と言った。

同じようなことがまた夕方に繰り返された。
私が帰ってくると、お前は地面にひざをついて、ビー玉で遊んでいた。
ストッキングはひざのところが穴だらけになっていた。
お父さんはお前を家へ追い返し、友達の前で恥をかかせた。
「靴下は高いのだ。お前が自分で金を儲けて買うんだったら、もっと大切にするはずだ!」
—–これが、お父さんの口から出た言葉だから、我ながら情けない!

それから夜になってお父さんが書斎で新聞を読んでいる時、お前は、悲しげな目つきをして、おずおずと部屋に入ってきたね。
うるさそうに私が目を上げると、お前は、入口のところで、ためらった。

「何の用だ」と私がどなると、お前は何も言わずに、さっと私のそばに駆け寄ってきた。
両の手を私の首に巻きつけて、私にキスした。

お前の小さな両腕には、神さまがうえつけてくださった愛情がこもっていた。
どんなにないがしろにされても、決して枯れることのない愛情だ。
やがて、お前は、ばたばたと足音をたてて、二階の部屋へ行ってしまった。

ところが、坊や、そのすぐ後で、お父さんは突然なんともいえない不安に襲われ、手にしていた新聞を思わず取り落としたのだ。
何という習慣に、お父さんは、取りつかれていたのだろう!

叱ってばかりいる習慣
—–まだほんの子供にすぎないお前に、お父さんは何ということをしてきたのだろう!

決してお前を愛していないわけではない。
お父さんは、まだ年端もいかないお前に、無理なことを期待しすぎていたのだ。
お前を大人と同列に考えていたのだ。

お前の中には、善良な、立派な、真実なものがいっぱいある。
お前の優しい心根は、ちょうど山の向こうから広がってくるあけぼのを見るようだ。
お前がこのお父さんに飛びつき、お休みのキスをした時、そのことが、お父さんにははっきりわかった。
他のことは問題ではない。
お父さんは、お前にわびたくて、こうしてひざまずいているのだ。

お父さんとしては、これが、お前に対するせめてもの償いだ。
昼間こういうことを話しても、お前にはわかるまい。
だが、明日からは、きっと、よいお父さんになってみせる。
お前と仲よしになって、一緒に喜んだり悲しんだりしよう。
小言を言いたくなってもこらえよう。
そして、お前が子供だということを常に忘れないようにしよう。

お父さんはお前を一人前の人間とみなしていたようだ。
こうして、あどけない寝顔を見ていると、やはりお前はまだ赤ちゃんだ。
昨日も、お母さんに抱っこされて、肩にもたれかかっていたではないか。
お父さんの注文が多すぎたのだ。

「人を動かす」 デール・カーネギー著 より

 

さいごに

そうは言ってもついつい言ってしまうこともあると思いますが、子供って本当に可愛いな、天使だなっていう瞬間てたくさんありますよね。

それなのに、親の、自分の都合で叱ることがほとんだと思います。

小言を言ってしまうのは、まだまだ修行が足りないなということですよね。

日々、子供と向き合い、お互い成長しているんだなぁといつも実感しております。

一緒に頑張りましょう。