子供手当てが所得制限を超え5000円に減額。児童手当の制度を知ろう。

こんにちは、けんぱぱです。

ブログ35日目!

 

はじめに

 

この記事では、児童手当が減額される場合の、夫婦の収入や、夫婦のどちらに扶養が入っているかについて紹介します。

児童手当(こども手当て)もらっていますか?

我が家は、子供が二人おりまして、年間30万円もらっていました。

が、昨年の所得が制限を超えたことにより今年の6月以降、年間12万円になりました。

みなさま、知っていたでしょうか??

 

実は、制度を知っていれば、制限を超えなくて済む方法がありました。

知らないことにより、大きな損失になることもあります。

しっかり満額児童手当をもらうために、制度をよく理解しておくことが大切です。

みなさまには、僕のようになって欲しくないと思い、対策方法をご紹介します。

 

児童手当知っていますか?

児童手当(子ども手当)はどんな制度?

児童手当は、子ども・子育て支援のための補助金です。

保護者が子育てをしっかり育てていく上で、家庭等における生活の安定のため、子供の健やかな成長のために、0歳〜中学校卒業までの子供を養育している方に支給されます。

乳児の頃はオムツにミルク、 洋服代、教育費など、何かとお金がかかります。その子育てにかかる費用の一部を国が支援することを目的としています。

子供の年齢や扶養の人数、保護者の年収によって所得制限があり、子供一人につき、月に5000円~15000円の金額が支給されます。

1. 支給対象

日本国内に住む0歳から中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童を養育している方

2. 支給額

児童手当の支給額は以下の通りとなります。

子供の年齢等の条件 児童手当支給額
0歳~3歳未満 15,000円
3歳~小学校修了前 10,000円(第1子・第2子) 15,000円(第3子以降)
中学生 10,000円
所得制限を超えた世帯 5,000円

児童手当は子供の年齢や子供の人数、両親の収入によって支給金額が変わります。

3. 支給時期

原則として、毎年6月、10月、2月に、それぞれの前月分までの手当を支給します。

1年間に3回支給月があります。

(支給例)

6月の支給日には、2月~5月分の手当を支給。

10月の支給日には、6月〜9月分。

2月の支給日には、10月〜1月分。

 

児童手当の所得制限がかかると5000円に減額される?

児童手当には所得制限があります。

児童を養育している方の所得が、所得制限限度額以上の場合は、

特例給付として児童1人当たり月額一律5000円の支給となります。

また、所得制限は夫婦どちらかの所得の高い方の年収によって決まります。

 

児童手当の所得制限限度額はどうすればわかりますか?

◎H31年度の児童手当の計算方法

 

①所得額 ー 控除額  ー 8 万円(施行令に定める控除額) =  A 

この計算式にあてはめ、受給者の平成30年中の所得額から控除額と8万円を引いて、

「 A 」の額を出し、この金額を下表の所得制限限度額と比較します。

 

◎所得制限限度額表

扶養親族等の数 所得制限額の計算式 所得制限額(万円) 収入額(万円)
0人 622 622 833.3
1人 622+1人 × 38万円 660 875.6
2人 622+2人 × 38万円 698 917.8
3人 622+3人 × 38万円 736 960
4人 622+4人 × 38万円 774 1002.1
5人 622+5人 × 38万円 812 1042.1

 

  • 所得制限限度額は、扶養親族等の人数で異なります。
  • 扶養親族等の人数、1人につき38万円を622万円に加算した額が所得制限限度額です。5人以上でも同じ。
  • 扶養親族等が老人控除対象配偶者・老人扶養親族(H30年12月31日時点の年齢が70歳以上の人)に該当する場合の加算額は、1人につき44万円です。
  • 扶養人数は、平成30年12月31日時点の人数です。平成31年1月1日以降に生まれた児童等、平成31年になって新たに扶養された人は除きます。

 

①所得額次の所得額の合計

総所得( ※1)とは・・・退職所得、山林所得、土地等に係る事業所得等、長期譲渡所得、短期譲渡所得、先物取引に係る雑所得、条例適用利子等、条例適用配当等

※1総所得とは・・・給与所得(※2)、事業所得、利子所得、配当所得、 不動産所得、一時所得、雑所得の合計額です。
※2給与所得とは・・・給与支払額ではありません。 源泉徴収票では、「給与所得控除後の金額」欄の金額です。

 

控除額次の控除額の合計

雑損控除、医療費控除、小規模企業共済等掛金控除額、障害者控除27万円(特別40万円)、寡婦(夫)控除27万円(特別35万円)、勤労学生控除27万円

 

注意!!「住宅ローン控除」や「ふるさと納税による寄付金税額控除」は含まれないです。

 

注意!! 間違われている方も多いようですが、所得は、世帯合計ではありません

 

【我が家の例】15000円から特例給付の5000円になりました・・

【我が家の例】

我が家は、子供が4歳と1歳(平成30年5月生まれ)。夫婦ともに所得があり、妻の方が所得が高い。二人の子供は妻の扶養に入っている。

  • 所得が高い妻が受給者となる。
  • 平成30年12月31日時点の扶養親族等の人数は2人。
  • 計算式:622万円+(2人×38万円)  ※表参照
  • 所得制限限度額は698万円
  • 妻の所得は720万円

 

所得制限限度額698万円 < 妻の所得720万円

ということで、所得制限限度額より22万円のオーバー!!

つまり、特例給付として子供一人につき、月額一律5,000円の支給となります。

今までは、4歳息子10,000円、1歳娘15,000円の合計25,000円、年間30万円だったのが、

今年の6月以降、4歳息子5,000円、1歳娘5,000円の合計10,000円、年間12万円になります。

その差額、毎月15,000円。

1年間でみると、180,000円・・・・18万円少なくなった!!

 

これの対策が無かったのか!?

調べた結果、ありましたので、次の所でご紹介いたします。

その前に、他の方の参考になるように、他の2パターンの例をご紹介します。

 

【友人Aさん家族】

子供が平成31年2月生まれ。父母ともに所得があるが、父の方が所得が高い。母は父の扶養(控除対象配偶者)ではない。

  • 所得が高い父が受給者となる。
  • 平成30年12月31日時点の扶養親族等の人数は0人。
  • 所得制限限度額は622万円。

 

【友人Bさん家族】

子供が2歳、5歳、小学3年生の3人。母はパートで、父の扶養の範囲内の所得。同居している75歳の祖母がおり、父の扶養である。

  • 所得が高い父が受給者となる。
  • 平成30年12月31日時点の扶養親族等の人数は5人。うち1人が老人扶養親族。
  • 計算式:622万円+(4人×38万円)+(1人×44万円)
  • 所得制限限度額は818万円。

 

コチラから児童手当・特例給付の計算できます。

 

特例給付の5000円にならないための方法がありました。

もう一度式を見てみましょう。

①所得額 ー 控除額  ー 8 万円(施行令に定める控除額) =  A 

「 A 」金額を所得制限限度額と比較するんでしたね。

所得額を減らすことは出来ないので、出来ることはひとつ。

それは、控除額を増やすこと

 

 

控除額には何がありましたか??

雑損控除、医療費控除小規模企業共済等掛金控除額、障害者控除27万円(特別40万円)、寡婦(夫)控除27万円(特別35万円)、勤労学生控除27万円

太字をご確認ください。

 

医療費控除と小規模企業共済等掛金控除額

医療費控除は、1月1日〜12月31日までの1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合に受けられます。
生計が一緒の家族全体の医療費がこの額を超えているか確認しますが、対象になる方は多くはないかと思います。

そこで、小規模企業共済等掛金控除額に注目しました。

唯一、自分で控除額をコントロールできるのがこの小規模企業共済等掛金控除額です。

 

小規模企業共済等掛金控除とは

小規模企業共済等掛金控除とは、小規模企業共済の掛金、個人型確定拠出年金の掛金、心身障害者扶養共済の掛金を支払った場合に受けることができる所得控除です。(小規模共済とiDeCoは併用できます)

この中の、個人型確定拠出年金を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

特にここ最近では、「iDeCo(イデコ)」と呼ぶようになりました。

聞いたことはありますよね??

 

iDeCo公式のHPには、このように説明されています。
【自分で入る、自分で選ぶ、もうひとつの年金「iDeCo」】

 

個人型確定拠出年金(iDeCo)
確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。
この制度への加入は任意で、ご自分で申し込み、ご自分で掛金を拠出し、自らが運用方法を選び、掛金とその運用益との合計額をもとに給付を受けることができます。また、掛金、運用益、そして給付を受け取る時には、税制上の優遇措置が講じられています。国民年金や厚生年金と組み合わせることで、より豊かな老後生活を送るための資産形成方法のひとつとしてご活用ください。

 

簡単に説明すると、

自分で作る年金制度のこと。
加入者が毎月一定の金額を積み立て(掛金を拠出する)、証券会社、銀行等の定期預金・保険・投資信託といった金融商品で自ら運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取ります。
※60歳になるまで、引き出すことはできません。

 

個人型確定拠出年金のメリット

  • 積立金額すべて「所得控除」の対象で、所得税・住民税が節税できます。
  • 運用で得た定期預金利息や投資信託運用益が「非課税」になります。
  • 受け取るとき「公的年金等控除」「退職所得控除」の対象です。

 

個人型確定拠出年金のデメリット

  • 60歳になるまで受け取れない
  • 途中解約ができない

 

拠出額には上限があります。

職業 上限月額 上限年額
公務員 1万2000円 14万4000円
会社員(企業年金あり) 1万2000円
2万円※1
14万4000円
24万円
会社員(企業年金なし) 2万3000円 27万6000円
専業主婦(夫) 2万3000円 27万6000円
自営業 6万8000円※2 81万6000円

 

 

すみません、個人型確定拠出年金(iDeCo)の説明ばかりになってしまいましたが、

話を戻しましょう。

上記表の上限年額が重要になってきます。

児童手当(こども手当)をしっかりもらうために、所得制限限度額以内になるように、控除額を増やすことでしたね。

 

つまり、この個人型確定拠出年金(iDeCo)の拠出額の年額が、控除額になるのです。

我が家の場合は、妻が自営業ですので、、年間拠出額が最大81万6000円。

所得制限限度額698万円 < 妻の所得720万円
だったので、720万から81万6000円を引くと、638万4000円(720万円 – 81万6000円)
所得制限限度額 698万円>妻の所得 638万4000円
となり、所得制限限度内に収まるのです。

今から個人型確定拠出年金(iDeCo)始めましょう。

さっそく、個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めなければと思い、
調べた結果、楽天証券で口座を作るのが、一番良さそうでしたので、作りました。
  1. 運営管理手数料0円
  2. スタートガイドがある。
    (制度の基礎や手続きの流れ、商品の選び方、全31本の投資信託と定期預金の特徴などのまとめ)
  3. ネットでセミナーも開催(制度概要から商品解説まで、ありとあらゆるiDeCoの疑問を解説されている)

 

ちょっと作るの遅かったなと思いましたが、児童手当がもらえるのは中学校卒業まで、娘で考えたらあと13年もあります。

今から始めても遅くないと思いますので、まだ口座を作られていない方は、是非一緒にiDeCo始めましょう。

 

注意!現況届けの提出を忘れると児童手当(子ども手当)の支給が止まります。

我が家も先日9/12に役所から、現況届が未提出のため、6月以降、児童手当の支給を停止いたします。

とハガキが届きました。

確認したところ、現況届は未提出。送られてきた覚えは無かったのですが、毎年6月頃に自宅宛に、今年度の「現況届け」という書類が送られてくるようです。

この現況届けの提出を忘れてしまうと、児童手当の支給が止まります。

現況届けが自宅に届いたら、すぐに返信するようにしましょう。

 

ちなみに現況届けを出し忘れてしまっても、ちゃんと提出すれば、さかのぼって受給することができます。

 

さいごに

子ども手当が減額されてしまい、子供一人につき5000円になってしまった我が家のお話でした。

同じようなことにならないでほしいと思い、色々調べて、iDeCoに加入すると良いと分かりました。

新たに親となる人、既に児童手当をもらっている人も同じように悩まれることがあるかもしれません。

是非制度を知ってほしいと思います。

 

僕の経験が少しでも、皆様のお役に立ちますように。